2017.06.27

コーディング

HTTP/2対応することでWeb制作におこること

HTTP/2対応することでweb制作におこること

高速化手段の一つとして注目されているHTTP/2。従来から利用されているHTTPと互換性を保ちながら、内部的な改善で通信のセッション層を効率化するプロトコルです。サイトの表示スピードが速くなることは全てのユーザーが歓迎することですが、Web制作会社の目線からはいったいどんなことがおこるのでしょうか。少し調べてみました。

HTTP/2対応にするメリット

検索順位の向上が期待できる

Googleはページの表示速度を検索順位計算の指標にしていると言われています。通信速度が速くなることによってサイトの表示速度が向上すれば、googleから見たサイトの評価の向上も期待できます。

制作コストの削減ができる

上記の通りページの表示速度はweb制作の成果物にとって大事な指標ですが、従来のhttp環境ではこれを向上させるためにCSSスプライト(通信リクエスト数を減らせるが処理に手間がかかる)や画像のインライン化(画像へのリクエスト数を0にするがデータサイズが約35%増加すると言われている)など、速度とトレードオフになるなんらかの要素が求められていました。
HTTP/2に対応することでこれらのコーディングコストを削減することができ、制作に掛かる負担を減らせます。

成果物のクオリティアップ

HTTP/2は通信速度が早くなったうえで、CSSやJS、JSON等のテキスト形式ファイルを小さくGZIP化したり、ヘッダーの圧縮も可能です。データ量を削減することによって成果物自体のクオリティアップにも恩恵があります。

HTTP/2対応にする注意点

HTTP/2対応の恩恵を受けられないサイトも存在します。

通信リクエスト数やデータリソースが元々極端に少ないサイト

元々の情報量が少ないと、速度向上の比率は大きくはないかもしれません。

HTTPしか利用していないサイト

そもそもの導入を行わないと効果を得ることはできません。

パケットロスがおおいサイト

HTTP/2の特徴である同時多重通信も、ロスしてしまうと逆に影響が大きいです。環境の改善が必要です。

HTTP/2のまとめ

HTTP/2対応はユーザーの利便性を向上するだけでなく、Web制作サイドのコストを削減することを実現し、結果クライアント満足度への貢献も期待できることがわかりました。
サーバーや環境が許すのであれば積極的に導入したいですね

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この記事の筆者

Web&Soundクリエイター 田村 培修

Web&Soundクリエイター 田村 培修

楽器とパソコンのキーボードを使い分ける当社のマルチクリエイター。e-sportsに興味津々であれこれ情報を収集中。

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