2018.03.09
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ゴシック体と明朝体の特徴ってなに?
Web、紙を問わず、デザインをする上でかかせないものと言えば文字(フォント)ですよね。
文字の形が人に与える印象は、デザインをする上で非常に重要なファクターです。そんな文字ですが、大きく分けて2種類が存在します。
今回はその2種類、ゴシック体と明朝体の特徴や与える印象について書いていきたいと思います。
ゴシック(サンセリフ)体の特徴
「サンセリフ」の意味は「サン(~のない)=セリフ(飾り)」で、いわゆる「飾りがない」という意味です。ゴシック体はこの「サンセリフ」にあたります。
ゴシック体の特徴といえばやはり「視認性が高い」ことでしょうか。
文字を構成する線の太さが均等で装飾性(飾り)が少ない、遠くから見ても判別しやすいのが特徴です。なので印刷業界では、ポスターや看板など、インパクトのある短い文章(キャッチコピーなど)に使用されることが多いです。
欠点は「可読性が低い」ことが挙げられます。
先程も述べた通り線の太さが均等なため、いわゆる「読み疲れ」が生じやすいです。
その為、小説などの長時間に渡る読み物の場合には適さないと言われています。
ではなぜWeb業界ではゴシック体がメインで使用されているかと言うと、モニターの「解像度」による問題です。
先程述べた通り、ゴシック体は線の太さが均等で装飾性が低いので、モニターの解像度が低い場合でも視認性が確保されやすいためです。
明朝体には「ウロコ」や「ハネ」「払い」など文字に装飾があるため、解像度の低さによる字形の再現度(潰れるなど)が低いと言われています。
ゴシック体が与える印象
- 力強さ
- 落ち着き
- 親近感
明朝(セリフ)体の特徴
ゴシック体の冒頭でも述べましたが「セリフ」の意味は「飾り」という意味です。
明朝体の特徴はゴシック体とは逆に「可読性が高い」ことが挙げられます。
先程も述べましたが、縦や横の線に抑揚があり「ウロコ」や「ハネ」「払い」などの装飾(飾り)があるため「上品」で「繊細」な印象を与えることができます。また「読み疲れしにくく」小説などの長文を読ませることに適しています。
欠点は飾りが多く、縦線や横線の強弱が強いため「見出し」や「キャッチコピー」などに使用する時に、レイアウトバランスをしっかり考えないとまとまりが弱くなるというところでしょうか。
明朝体が与える印象
- 高級感
- 上品
- 知的
まとめ
もちろんこれが全てではありません。文字のウエイト(太さ)や大きさ、文字間、行間などによっても印象はガラリと変わります。
それぞれの特徴を理解することで「どのように使用するのが今携わっているデザイン(案件)に適切なのか」を判断する材料になればと思います。