2017.09.21
Photoshop
PhotoshopとIllustratorのペンツールの違いとは
Adobe社のPhotoshopとIllustratorにはそれぞれツールに「ペンツール」という機能があります。しかしながら、この2つのアプリのペンツールには明確な違いがあるのをご存知でしょうか。
今回はPhotoshopとIllustratorの「ペンツール」の違いをご紹介します。
表現の違い
「ビットマップ」と「ベクター」とは、モニター上で表現する方法のことです。Photoshopはビットマップ、Illustratorはベクターで表現されています。
ビットマップは「ドット(点)」の集合体で、ベクターは「点の座標」と「結ぶ線」などの数値を演算して表現されています。ビットマップに関しては、ファミコン時代のドット絵を思い出していただけると分かるのではないでしょうか。
文だけでは分からないと思いますので下の図をご覧ください。
PhotoshopとIllustratorのペンツールで、それぞれ曲線を描いてみました。いかがでしょう。ビットマップの方は点で表現するので、アップにするとギザギザですよね。Illustratorはベクターを使用しているので、どこまで拡大しても滑らかです。
このように同じペンツールでも表現する方法が違います。
用途の違い
PhotoshopとIllustratorのペンツールは他にも違いがあります。
Photoshopのペンツールはビットマップで表現するため、細やかな形を作ることが苦手です。そのため使用用途は限られ、その殆どは四角や丸などを除く曲線を用いた「レイヤーマスク」を作成するために主に使用されることが多いです。
一方Illustratorのペンツールはベクターを使用するため、非常に細やかな形を作ることに向いており「ロゴ、イラスト」などの繊細なパス表現をしたい時に使用されることが多いです。
もちろんPhotoshopのペンツールを使用してロゴやイラストを作成する方はいると思いますが、圧倒的にIllustratorの方が扱いやすいため、少ないと思います。
最後に
今でこそWebのレイアウトデザインなどにPhotoshopは使用されていますが、その昔はいわゆる写真補正アプリでした。パスを使ったドローイング系は相変わらず弱いです。ペンツールだけを取り上げると、圧倒的にIllustratorの方が扱いやすいですね。
このように同じペンツールでも違いがあります。どちらが使いやすいというよりは、用途に応じて使い分けるのがいいでしょう。