2016.06.16
2020.01.06
ホームページ制作関連
SSL対応は必須!2017年1月よりiOSアプリから接続されるWebページはHTTPSが絶対条件に
Appleが毎年開催している開発者向けイベント「WWDC(Worldwide Developers’ Conference)」が6月13日よりスタートされましたが、その中のセキュリティプレゼンテーションにて、Web制作においても非常に重要な情報が明らかになりました。
iOSアプリ内で表示するWebページはHTTPSが必須に
Appleの発表によると、
App Storeのすべてのアプリが、App Transport Security(ATS)と呼ばれる重要なセキュリティ機能へ切り替えるべき締切日を明らかにした。それは、2017年の1月からだ。ATSは、AppleがiOSに導入した機能だ。ATSが有効になっていると、Webサービスに接続するアプリはHTTPでなくHTTPSを使わなければならない。
引用元:TechCrunch Japan
Webに接続するiOSアプリは2017年1月からHTTPSの使用が絶対条件になる、デベロッパーはご注意を
つまり、iOSアプリ内で表示されるWebページはHTTPSサイトにしかアクセスできず、HTTPサイトは2017年1月からはアクセスできなくなる可能性があります。これは、SSLを導入しセキュアな状態で保護されたWebページしか、iOSアプリ内では表示できなくなるということを意味します。
アプリ開発時に、HTTPSしかアクセスできない状況を回避するための設定を組み込む方法もあるようですが、HTTPSが推奨されていることは事実です。
SNSなどWebページと連携したアプリで多大な影響
iOSアプリ内のブラウジングとして代表的なものは、TwitterやFacebookなどのSNSアプリが挙げられます。
もし、HTTPS化がさらに進み、HTTPページが全く表示できない状況となると、このような事が起こります。
- あるWebページの記事をFacebookでシェアする。
- つながっている友人がその記事に興味を示し、アクセスする。
- あれ!?ページが表示されない???
- 仕方がない、見るのをあきらめるか…(残念)
(実はそのWebページはHTTPでした…)
なんてことになります。iOSのFacebookやTwitter・LINEなどのアプリは、2016年6月現在アプリ内でWebページをブラウジングするため、極端に言えばこのようなケースも起こりうるのです。
重大な機会損失
SNSにフォーカスを当てておりますが、SNSでシェアされたWebページにアクセスするユーザーは、一定の興味を持ったからアクセスしようとしますので、そのような優良ユーザーを逃してしまうことはサイト運営者にとっては痛い損失でしかありません。
SSLの必要性はもはやドメイン・サーバーと同等レベル!
Googleも、HTTPSとなったWebページを検索ランキング要素として優遇すると発表しています。また、今回の発表でSSLを導入するWebサイトはさらに増えていくと思われます。
HTTPSに対応していない事が不利になる状況は既に到来しています。SSLの必要性は、もはやWebサイトの運用にドメインとサーバーが必須なのと同等レベルで必須事項となってきています。
以前は導入にそれなりにコストがかかりましたが、最近は各レンタルサーバー会社でも比較的安価で導入が可能となってきています。(詳しくはご利用のサーバー会社にお問い合わせください)
SSL導入がまだであれば、早めのご検討を!