Webサイトの表示を安定させ、高速化するCDN

みなさんはCDNをご存知でしょうか。Content Delivery Network(コンテンツデリバリーネットワーク)の略称で、世界中に配置されたサーバーとネットワークを利用してWebサイトなどの表示を安定させ、高速化する仕組みのことです。

Webサイトの表示が遅延する3つの理由

ではなぜWebサイトの表示の遅延は起こるのでしょうか。
一般的な3つの理由を紹介します。

ユーザーのインターネットへの接続環境

日本では通信インフラはかなり発達していますが、世界規模でみると、まだまだ発展していない地域はたくさんあります。
また日本においても、契約回線によって通信速度の差が生じます。

サーバーへの物理的な距離

これは海外サイトなどを表示するときに体感できるかと思いますが、国内のWebサイトを表示するのと、海外のWebサイトを表示するのでは表示速度に違いがでます。
これは表示するサーバーへの物理的な距離が原因です。

サーバーのスペック、負荷

これは新商品の発売時などに体感することがあると思いますが、一時的なサーバーへの負荷に対して、サーバーの処理能力が追いつかない場合に生じます。

なぜCDNはWebサイトの表示を安定し高速化するのか

CDNはもとのWebサイト(オリジン)を世界中にあるCDNサーバーにキャッシュさせます。ユーザーはWebサイトを表示する際に、オリジンにアクセスするのではなく、CDN上の物理的距離の近いサーバーのキャッシュを元にWebサイトを表示します。これにより、まずユーザーとサーバーの物理的な距離を縮めることで表示を高速化します。
さらに、一時的にアクセスが集中し高負荷になったとしても、ユーザーは世界中のCDN上のサーバーにアクセスするので、オリジン1台にアクセスが集中することなく、安定してWebサイトを表示することが可能です。

CDNサービスはアカマイやAmazon、Googleなどがサービスを行なっております。
今後耳にすることも増えるかと思いますので理解しておきましょう。

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