統計データが見つけやすい!総務省・統計局の「統計ダッシュボード」

市場調査・分析をはじめ、Webマーケティングで活用できる統計データ。しかし、目的の統計情報を探し出すのは結構大変な作業だと思います。

そんな折、総務省・統計局より5月に「統計ダッシュボード」というWebサービスが発表されました。これは、統計に不慣れな人でも目的のデータをより見つけやすく身近に利用してもらうことを狙いとしてリリースされたもので、国内の各省庁や団体が集計した約5,000にものぼる統計データ(2017年6月時点)が実装されており、全て無料で使用することができます。

統計ダッシュボードの主な機能と特徴

色々とできる事が多い統計ダッシュボードですが、その中で特に便利で使い勝手が良いと感じた機能や特徴をご紹介します。

グラフで視覚化された見やすい画面

TOP画面には直近で発表された主要な統計の数値とグラフ化されたデータが9件表示されます。現状はTOPページのみですがスマホ表示にも対応されています。

これまで統計局のWebサイトと言えば文字情報が中心で、目的の統計データを探し出すためには明確な統計調査名などから探し出す必要がありましたが、統計ダッシュボードではデータが数値化・グラフ化されているため、視覚的に見つけ出せる工夫がなされています。

分類別の絞り込みで目的のデータが見つけやすい

統計データ・グラフを探すための詳細検索も充実しています。具体的な統計調査名だけでなく、フリーワード検索や人口・世帯、商業・サービスなどに分けられた大分類とそれに付随する小分類と分野別に絞り込んでいくこともできます。具体的な統計調査名を知らなくても、感覚的に検索できるのは非常にありがたい機能です。

複数データを1つのグラフに集約表示できる

統計データはよく、関連する複数のデータを1つのグラフにまとめて動向の比較や比例を見せる手法がありますが、統計ダッシュボードではこのグラフ表示を簡単に作成することができます。2つの数値軸にそれぞれ4つの系統を選択することができるので、数値変動をより詳しく表示させることが可能です。

グラフ上で社会事象を知ることもできる

統計データの大きな数値変動には、社会事象が関連していることがよくあります。統計ダッシュボードでは、主だった社会事象をグラフ上に表示させることが可能です。これまでは変動数値を見て、その時期に「何かあったのか」を別途調べる必要がありましたので、この機能は大きなヒントになり役立てることができます。

CSV出力などアウトプット機能も充実

表示しているグラフデータは、CSV形式でのダウンロードにも対応していますが、この他にも「その他機能」メニュー内にある「共有」ボタンから、Webページに直接グラフを埋め込むことできるタグ出力もできます。 また、埋め込むグラフデータは最新値を取得するかを選択できますので、常に最新のグラフを表示させておくといったことも可能です。(埋め込むサイトによって対応していないものもあります。)

どんどん活用したい!統計データ

統計データは詳細内容を追いかけるほど新しい気づきや発見が多く、例えばブログのネタやクライアントとの話題のネタにも有効活用できます。

これまで、統計データと言えばマーケターや企業の戦略部など一部の方だけが使用しているイメージだったのですが、このような使いやすいツールが登場したことで、総務省の狙いの通り、より身近に統計データが活用できるようになるのではと思います。統計ダッシュボードは今後も機能や統計データの追加など、ブラッシュアップされていくと思いますので、是非活用してください!

※当記事で使用している統計ダッシュボードの画像は、実際の画面をキャプチャーし引用したものとなります。

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