2019.01.23
2020.01.06
中小企業-経営戦略
2019年度のIT導入補助金、気になる実施情報は?
2018年度IT導入補助金の三次公募が12月18日に締め切られました。追加公募の情報は今の所出ていないため、現時点では今年度内に予定されている公募は全て終了したことになります。
今年度の予算枠は500億円と前年度に比べて5倍程度拡大され、申請間口も大きくなりました。政府としても、中小企業のIT導入による生産性向上は、昨今の労働人口減少や海外への競争力向上の観点から、力を入れている事業であると言えます。
実際に、当社もIT導入支援事業者としてIT導入補助金の申請をサポートさせていただき、これまで予算の問題でWebサイトの活用に二の足を踏まれていた企業様から喜びの声をいただいており、効果的な補助金であることを実感しております。
さてそれでは、2019年度のIT導入補助金事業はどうなるのか?
1月23日時点で、当社が得ている情報をご紹介いたします。
2019年度IT導入補助金事業が予算案に盛り込まれる
2018年12月21日に、平成30年度の第2次補正予算案が閣議決定されました。経済産業省が発行する補正予算案資料「平成30年度第2次補正予算案の概要」の17ページ目に2019年度のIT導入補助金に関する記述がありました。
内容によると、中小企業生産性革命推進事業として事業全体で1,100億円の予算枠確保を挙げています。中小企業生産性革命推進事業は、大きくは3つの事業イメージがあり、その中のひとつの事業として「サービス等生産性向上IT導入支援事業」があります。これがIT導入補助金事業に該当します。
予算案は現在国会審議中ですが、審議が通過すれば2019年度もIT導入補助金事業が実施されると予測できます。
補助上限額が大幅に向上
今年度のIT導入補助金の上限額は50万円でしたが、2019年度では450万円まで引き上げられています。また、補助率は同じく1/2となっています。
下限額(今年度は15万円)の明記が無いため、どれくらいの規模感のプロジェクトに対応できるかは判りませんが、より大規模なITツール導入の後押しとなる可能性があります。
申請条件など詳細は未定
申請対象や条件など詳細は今のところ未定です。
上述したようにプロジェクト費用の上限額が引き伸ばされた関係から、申請の対象範囲や条件にも変更が出てくるかもしれませんが、補正予算案も閣議決定された段階で確かな情報は出ていないため、現状ではなんとも言えません。
今後のスケジュール予測
あくまで予測となりますが、2018年度の流れを参考にすると、2月中には補正予算案が採択され、3月にIT導入支援事業者の募集が始まると思います。そして、4月頃から一次公募が開始されるイメージです。
IT導入補助金事業は今後どうなるか
平成30年度第2次補正予算案の概要には、
サービス等生産性向上IT導入支援事業により、補助事業者の生産性を向上させ、サービス産業の生産性伸び率を2020年までに2.0%を実現することに貢献します。
との記載があります。そのため、政府としては2020年を「サービス等生産性向上IT導入支援事業」のひとつの目処としている模様です。以降はその時の景気状況や中小企業の生産性伸び率などを見て、新たな支援事業を検討されると予測しています。
IT導入補助金は、企業のIT導入を後押できる非常に有効な補助金です。当社も中小企業様のIT活用を支援する事業者の一員として、引き続きIT導入補助金の情報をキャッチし発信していきたいと思います。