2018.04.23
ホームページ制作関連
webサイトを形作るフロントエンドとバックエンドの違い
webに関する職種はコーダーやプログラマー、システムエンジニアなど、多数ありますが、近年のweb業界ではこれらをバックエンドエンジニア
とフロントエンドエンジニア
という言葉で分類することが増えてきました。
これらの言葉は、今までいくつかの役職名に分かれて呼ばれていた業務やその知識が、技術や知見の発展により横断され連携することで、より制作が効率化するシチュエーションが増えたことにより、使われる機会が増えています。
今回はそのバックエンドエンジニア
とフロントエンドエンジニア
という言葉の意味と業務内容について、ざっとまとめてみましょう。
フロントエンドとバックエンドの違い
フロントエンドとバックエンドの違いを大きく区別すると、インターネット上のユーザーに見えている部分の制御を担っているのがフロントエンド、見えていない部分の制御を担っているのがバックエンド、と切り分けられます。
見えている部分 フロントエンドエンジニアの領域
HTMLやCSS、JavaScript、画像ファイルなどを組み合わせてWebページをコーディングし、サイトのユーザビリティーや見栄えに直接関係のある制作をします。
HTMLやcssの静的コーディングを主に行うHTMLコーダーに対し、フロントエンドエンジニアはHTML5やPHP、その他の技術を使い、クライアントやデザイナーの要望や必要な仕様を実現するためのコーディング全般を行います。
サイト制作でユーザーの入り口となる部分を担当し、ディレクターやデザイナーとバックエンドエンジニアの橋渡しとなり、クライアントの要求に対して柔軟に対応していく姿勢が必要となります。
また、静的コンテンツや、バックエンドエンジニアが設定した環境を用いての動的コンテンツの作成・サイト上への実装を行うことも、フロントエンドエンジニアの制作領域です。
見えていない部分 バックエンドエンジニアの領域
WEBサイトが載っているサーバーやそのサイトのデーターベースの、システムの要件定義から設計、それに必要なプログラムを開発する制作を行います。
制作ツールを技術要件に落とし込み、クライアントの要望にどういったハードウェア、OS、そしてサーバーの機能が必要なのか選択して実装していきます。
また、サーバーの各ハードウェアやOS、その他アプリケーション群への修正パッチについて、ベンダーやクライアントと相談しながら実施計画を策定し、サイトやユーザー環境に影響が出ないように実装を行います。
まとめ
フロントエンドとバックエンドはそれぞれ必要な技術や作業領域は異なっていますが、1つのサイトを形作るためや、クライアントの要望を叶えるために互いの連携が必要です。
フロントエンドで煩雑な制作を行うとバックエンドで行ったチューニングを無駄にしてしまうこととなりますし、バックエンドの制作工程でフロントエンドとの連携が疎かだとサイトが表示されない、動作しないなどの事態も起こりえます。
互いの作業領域にリスペクトを持って、技術的に連携しあうことで、良いサイト制作が実現できることを忘れないようにしながら、日々の制作に臨みたいですね。