2017.09.07

ホームページ制作関連

ネットショップ開店で押さえておきたいカートの基礎知識

モールとカート

実店舗と比べて低予算かつ短期間での開店が可能なネットショップ。 その基本的な開店方法にはいくつかありますが、代表的なものにショッピングモールに出店する「モール型」と、独自のサイトを構築し店舗を開店する「レンタルカート型(ASP)」があります。

その他にも独自システムを開発したりEC-CUBEを代表とする無料で使用することができるオープンソースプログラムをベースに構築するなど選択肢は数多くありますが、これらはある程度運用経験がある方が選択する方法となるため、 今回は「モール型」と「レンタルカート型(ASP)」の違いについてみていきたいと思います。

ショッピング(EC)モールとは?

「モール型」はインターネット上のショッピングモールに出店し開店する方法で、デパートにテナントとして出店するようなイメージです。

代表的なサービスは、楽天市場やYahoo!ショッピングなどがあり、モール内のルールに沿って運営していくことになります。

ネットショップに必要な機能があらかじめ用意されているため、デザインにこだわらなければ短期間での開業が可能です。

モールのメリットとデメリット

楽天市場やYahoo!ショッピングなど主要モールは知名度が高く、集客しやすいという点が大きな魅力です。 その反面、出店数が多いため、自分のショップがライバル店に埋もれてしまう可能性があります。 またモールの独自ルールに準拠する必要があるためオリジナリティを出すことが難しかったり、売れるたびに手数料がかかるためレンタルカートと比較した際には、利益率が低くなる傾向があります。

販売しやすい商材は、すでに一般に認知されている商品やその代替品があげられます。 認知されている商品に関しては価格競争に巻き込まれやすいため、独自機能などを追加した代替品の販売戦略が重要となります。

レンタルカート型(ASP)とは?

モール型とはことなり独立したネットショップを開業する方法で、実店舗でいうと路面店に該当します。

ASPとは「アプリ・サービス・プロバイダ」の略語で、ネットショップに欠かせない「ショッピングカート」の機能を提供するシステムのことです。

ホームページ作成機能も付随していることが多く、1つシステムを契約(レンタル)するだけでネットショップそのものの構築ができます。 ここでいう「ショッピングカート」とは、ネットショップで買い物をするときに、注文処理する仕組みのことで、主に次のような機能があります。

  • どの商品を何個注文しているのかを記録する機能
  • 配送先、配送方法、決済方法を指定する機能
  • 決済手続きのための機能
  • 顧客や販売管理のための分析機能
  • 購入者へのフォローのための機能

現在、多くのショッピングカートサービスが存在しますが、それぞれ規模や機能に特徴がありますのでサービス比較をしっかりと行うようにしましょう。

レンタルカート型(ASP)のメリットとデメリット

一般的にはモール型よりも制限が少なくデザインなどの自由度も高くなります。 モールで起こりがちなライバル店との価格競争に巻き込まれにくいという点も大きな魅力です。 しかし、初めてネットショップを開業する場合は知名度が低いためモールに出店するよりも集客は難しくなるでしょう。

モール型とは異なり商品の魅力などをじっくりと制限なくPRすることができるため、認知度は低いが独自性のある商材の販売に向いています。 また実店舗で販売した商品のリーピート購入など、すでに獲得したお客様に販売する場合はモール型よりも利益率が高くなるレンタルカート型が有利といえます。

さいごに

圧倒的な集客力が魅力のモール型も取り扱う商材によっては全く売れないといったケースも珍しい話ではありません。

将来的にモール型とレンタルカート型どちらも展開するケースも十分に考えられますが、初めの1歩としてどちらがご自身の商材にマッチしているか慎重に検討することをお勧めいたします。

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この記事の筆者

代表取締役 岡本 裕伸

代表取締役 岡本 裕伸

2004年にWeb業界に足を踏み入れ、デザイナー、コーダー、ディレクターを経験。近年ではWebコンサルタントとして経営戦略を絡めた提案や会社設立サポートなども行う。

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