2018.11.30
Photoshop
何が原因?スマートフィルターかけた画像をマスクするとマスク領域がおかしくなる件
Photoshop CCの2019版にアップデートされたタイミングで、デザインの作成方法を変えていこうと思い、今までレイヤーパネルからレベル補正などのフィルターをかけていたものを、「スマートフィルター」でフィルターをかけていこうと決めました。変えようと思った理由はひとつ「レイヤーの数を減らす」ためです。
レイヤーパネルからのフィルターは便利なのですが、レイヤーの数が多くなるとレイヤーの管理が大変なり、間違って(もしくは気づかずに)レイヤーの階層を移動させ、どこにフィルターをかけたのかわからなくなってしまう問題がちょくちょく起こっているため、これを解消するためです。
スマートフィルターだとフィルターをかけたいレイヤーに直接かけることができるため、レイヤーの管理がしやすくなります。
しかしながらある致命的な問題に直面してしまいました。
なぜ??マスク領域がバグってしまう
しばらく作業をし、前半部分のデザインを確認しようとすると…。レイアウトが崩れてる…。
画像があっちこっち移動してしまって収集がつかない状態になっていました。
そこで画像レイヤーを確認すると…
マスクをかけたレイヤーがドキュメントいっぱいに選択されてしまっています…。他の画像も確認しましたが同じ現象が起きていました。
こちらが本来のマスク領域です。全然違いますよね。
次にマスクの方法をクリッピングマスクやレイヤーマスクなど変えてみましたが、次の日にファイルを開いてみると同現象が起きています…。
なる時もあればならない時もある…
そこで新規ドキュメントを作成し、同じマスクの方法、同じ内容のスマートフィルターをかけてみましたが…
なぜが同現象が起こりません。
どのようにしたらどう現象が起こるのか、これで訳が分からなくなりました。しかし今までマスクをかけてこのような現象になったことがありません。
となると、スマートフィルターが原因??
Adobeのサポートに問い合わせてみる
そこでAdobeのチャットサポートに問い合わせてみました。同現象が起こったファイルもお送りし、調べていただきましたが…
答えはその日出ませんでした。
Adobeからの答えは、スマートフィルターを使用しない方法で…とのこと。ちなみにお送りしたファイルでは2017、2018、2019版でも同現象が確認されたとAdobeサポートから伝えられました。本案件の調査を行い報告してくれるとのことなので、しばらく待つことにします。
一応の回避策はあるが…
ちなみに同現象が起きた場合、今のところひとつ改善する方法があります。
それは一度「スマートオブジェクト」化されている画像レイヤーの元画像を開き、上書き保存することです。
これでドキュメント全体に広がってしまったレイヤー問題は解決します。しかしながら、しばらくするとまた同現象が起こってしまうときがあります。
しばらくはレイヤーパネルからのフィルターを使用するしかないようです…。
追記
スマートフィルターをかけているレイヤーと他レイヤー(矩形、文字、画像など)と一緒に「レイヤーのコピー」をすると起きることを確認しました。
これはAdobeさんに早く改善していただきたいところです。