2016.09.26
2017.05.15
ホームページ制作関連
Webサイトをメーカーサポートが切れたブラウザに対応させる是非
Webクリエイターにとって古いブラウザ(主にインターネットエクスプローラーの旧バージョン)への対応は制作時に抑えていなければならないポイントの一つです。
古いブラウザには新しい技術が対応していないことが多く最新の技術だけで制作してしまうと、閲覧が困難なほどレイアウト崩れが起こってしまう場合があるからです。
GoogleやMicrosoftのブラウザ対応状況
Googleは最新とその一つ前のバージョン、マクロソフトはブラウザの安全性と応答性の観点からOS最新版のブラウザのみサポートすると公表しています。
サポートの切れたブラウザでもインターネットを利用することは可能ですが、セキュリティーホールに関する更新も反映されませんので、古いブラウザを使い続けることによりセキュリティーリスクは高まります。
古いブラウザに対応することで新たに起こるセキュリティーリスク
Webサイトの見た目や機能を古いブラウザに対応させることは可能ですが、古いブラウザが抱えるセキュリティーリスクまでWebサイトで回避することはできません。
サポート外のブラウザに対応させることはユーザーにリスクを背負わせているのと同義?
厳密にはセキュリティーに完全なんてものは存在しませんが、前述の通りサポート外のブラウザでは、よりセキュリティリスクが高まります。
そこで悩ましいのがサポートの切れたブラウザにWebサイトは対応すべきかどうかです。
対応させなければ閲覧すら困難になりますが、解釈を広げると、そういったリスクをユーザーに背負わせていることと、同義とも取れるわけです。
サポートが切れたブラウザに対する理想の対応
サポートが切れたブラウザでWebサイトにアクセスがあった場合、最新のブラウザ入手を促すコンテンツに誘導することが、サポートの切れたブラウザに対する理想の対応だと個人的には思います。
コスト的にもユーザーエジェントの振り分けプラス1ページの制作費になりますので、古いブラウザに対応するより安価で実施することが可能です。
様々な事情がありますので、すべてのWebサイトに当てはまるわけではありませんが、是非検討したい事案の一つです。