検索アナリティクスの平均順位が低く見えたのは、Search Consoleのデータ集計方法変更が原因

2017年7月中旬、GoogleはSearch Consoleのデータ集計システムに改良を加えたことをアナウンスしました。

July 14 - onward
An incremental improvement in Google's logging system now provides better accounting for results in lower positions. This change might cause increase in impressions, but also a decrease in average positions. This change only affects Search Console reporting, not your actual performance on Google Search.

Search Console ヘルプ Search Analytics Reportより

この改良により検索アナリティクスの順位レポートが変動し平均順位が下がっているように見えるサイトがありますが、この変動はあくまでレポート上のことで、実際の検索結果には影響していないため誤認しないよう注意が必要です。

低い順位の検索クエリが集計結果に反映

今回のシステム改良は、低い順位の検索クエリやページのデータをより正確に集計するという調整でした。その結果、レポートの全体的な平均値が再計算されて、順位レポートの変動が起きているようです。

レポート上の「注」が改良のタイミング

検索アナリティクスのレポートを見てみると、縦線のラインと「注」といる印が付いています。ラインは改良が反映されたタイミングを示しており、ここを境に変動が起きていることが見て取れます。

「注」をクリックすると、「Search Console ヘルプ」のSearch Analytics Reportにリンクされ、その詳細内容を確認することができます。

レポートの誤認に注意!

実際の検索結果には変動が反映されてはいないものの、レポートから戦略を練られている方もいらっしゃると思いますので、7月中の検索アナリティクスレポートをアウトプットする場合は、誤認を防ぐためにレポート上に注意事項を追記するなどの対処が必要と思われます。

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