2018.03.07

中小企業-経営戦略

脅威に備える5つのツボ!5Forces Analysis入門

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ファイブフォース分析(5Forces Analysis)とは

マーケティングでよく使われるフレームワークの手法の一つに、ファイブフォース分析(5Forces Analysis)があります。
ここでいう「フォース」とは「力」「脅威」を表し、ファイブフォース分析では、企業の戦略や収益などに影響を与える競争(脅威)要因を5つに分類、分析します。
私たちを取り巻く5つの要因が企業間の優位性を決めているという視点に立ち、その関係性を構造的にみることができるようになると、現在の競争の原因が明確になり、今後の経営戦略策定時に大変役立ちます。
具体的には以下の5つが挙げられます。

  • 既存企業同士の競争
  • 新規参入企業の脅威
  • 代替品や代替サービスの脅威
  • 売り手(サプライヤー)の交渉力
  • 買い手(顧客)の交渉力

既存企業同士の競争

同業他社との業界内における敵対関係が脅威の一つです。
競合他社との敵対関係が激化すると、多くの利益をあげることが難しくなります。

新規参入企業の脅威

市場参入については、一般的に先行企業が優位と言われていますが、自社が存在する業界に新規企業が参入してくると、シェアを奪われる可能性があります。
なお、新規参入には業界への参入障壁の高さが影響しており、障壁が高ければ新規参入そのものが難しいため業界内での競争は発生しにくく、逆に低い場合には参入がしやすいため業界内の競争が激化する傾向があります。

代替品や代替サービスの脅威

自社製品やサービスにとって代わるような新しい製品やサービスが登場した時、もしそれらがより低価格、高品質である場合に大きな脅威となります。

売り手(サプライヤー)の交渉力

ここで言う売り手(サプライヤー)とは、製品を作る際に必要な原材料などの供給業者のことで、業界におけるコストに大きな影響力を持ちます。
希少な資源や特許などの要因が売り手の交渉力を高め、代替が用意で売り手が多い場合は交渉力が下がります。

買い手(顧客)の交渉力

ここでいう買い手(顧客)とは、直接の顧客もしくは最終顧客(エンドユーザー)を指します。
需要が少なかったり、供給が多かったり場合に交渉力が高まります。その結果、値下げ圧力がかかり自社の売上・収益に影響が出るのです。

敵を知り己を知れば…

ファイブフォース分析により業界の競争構造を知ることで、5つの脅威のみならず、自社や自社の属する業界に関する多くのヒントを得られることがお分かりいただけたでしょうか?
脅威に備えることはマーケティングに携わる上で当たり前のことで、脅威に備えるためには脅威そのものへの理解が欠かせません。マーケティング上、必須のスキルの一つといっても過言ではないこの手法、普段から意識して身につけたいものです。

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この記事の筆者

Webクリエイター 古川 徹朗

Webクリエイター 古川 徹朗

Webに関する様々な知識を身に付け、理論的な問題解決を常に目指す頭脳派クリエイター。

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