2018.03.02

中小企業-経営戦略

今日からはじめるSWOT分析

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フレームワークを活用していますか?

皆さんはものごとを考える際にあれこれ思いつくままに考えたり、ミーティング時に手当たり次第に意見を出し合ったりしていませんか?
こんな時にぜひ活用したいのが、フレームワークです。

フレームワークとは「枠組み」のこと。
あらかじめ決められた枠組みの中で情報を整理・分析することで、複雑な事案を無駄なくシンプルに整理できるので、ビジネスシーンにおいて効率的な意思決定や問題解決、戦略立案の手助けをしてくれる効率的な手法といえます。
ビジネスに役立つフレームワークは数多くありますが、今回はマーケティング戦略を導き出すために状況を分析する手法の一つ「SWOT分析」をご紹介します。

SWOT分析とは

SWOT分析は、企業や事業の現状を分析することで、ビジネスチャンスを明らかにし、その機会をできるだけ多く獲得するための経営戦略や事業計画を決定する際に使える手法です。

SWOTは、「Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)」の頭文字に由来する4つの軸を中心として企業の評価、分析を進めます。
この4つの軸はさらに「内部環境」「外部環境」に分類されます。
自社を取り巻く環境による影響(外部環境)と、それに対する現状(内部環境)をピックアップ、分類することで分析を深め、ビジネスチャンスの発見につなげます。その際、内部環境は外部環境の影響が大きいので、外部環境からピックアップしていきます。

外部環境

外部環境に該当するOpportunity(機会)・Threat(脅威)には、自社の努力で変えられない要素をピックアップします。
具体的には、法律、経済状況、トレンド、顧客ニーズ、技術革新、競合他社の動向など。
いってみれば不可抗力的な要素ばかりですが、たとえば法改正など環境が変わったときにはプラスの方向へと傾く要因となり、また逆のパターンも往々にして起こり得ます。いずれにしても、将来を見据えたアクションに備えるための現状把握には、欠かせない項目です。

内部環境

内部環境に該当するStrength(強み)・Weakness(弱み)には、自社の努力でコントロールできる要素をピックアップします。
具体的には、自社の製品、品質、ブランド力、顧客サービス、価格、輸送方法など。
自社が抱える弱みを克服し強みを強化、どう活かしていくか?理解を深めることで、自社がとるべき今後の戦略を導き出すカギとします。

SWOT分析は万能か?

様々なアプローチを可能にしてくれるSWOT分析は、一見良いことばかりのようですが、実は決定的な弱点があります。 それは内部環境を、強み(Strenghs)か弱み(Weeknesses)のどちらかに分類しなければならない点です。
「長所であり、短所でもある」とはよく言ったものですが、判断基準をどこに置くかによって長所にも短所にもなりうるため、絶対的な強みである、弱みであるとは言い難い場合があります。
また多角的なアプローチができるため情報が増えすぎてしまい、結果的に結論を出すのに時間がかかる可能性があります。

まとめ

SWOT分析を導入するメリット、デメリットを述べてきましたが、SWOT分析が現状を把握するために有効なツールの一つであることには違いはありません。他のフレームワークと組み合わせるなどして、強みを機会に活かす、弱みと脅威のブッキングを避ける、強みの強化、弱みを強みに転換するといった生産性の高い戦略策定に活かしたいものです。

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この記事の筆者

Webクリエイター 古川 徹朗

Webクリエイター 古川 徹朗

Webに関する様々な知識を身に付け、理論的な問題解決を常に目指す頭脳派クリエイター。

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