2016.04.22
2017.05.16
中小企業-経営戦略
資金繰りの重要性をサクッと理解する
小規模企業を立ち上げてしばらくすると業種や業態にもよりますが「資金繰り」を考えなければならないタイミングが必ず訪れると思います。
資金繰りを把握していないと損益計算書では利益がでているのに倒産、いわゆる黒字倒産という事態に陥る可能性があるので注意が必要です。
資金繰りとは
簡単に言うと「会社のお金がなくならないように計画すること」です。
入ってくるお金が出ていくお金よりも多ければ資金のショートは起こりません。
しかし、資金繰りを誤ると利益を出しているにも関わらず資金がショートして黒字倒産してしまうことがあります。
なぜ黒字倒産はおこるのか
企業間取引は信用取引(掛け取引)が基本となります。
つまりコンビニなどでで商品を売る場合とことなり、「商品やサービスを受け渡すタイミング」と「お金を受け取るタイミング」がことなります。
逆に支払いに関しても同じで、「商品やサービスを受け取ったタイミング」と「代金を支払うタイミング」がことなります。
このタイミングのずれにより、「支払えると思っていたがお金が手元にない」という状態となり、黒字倒産が発生します。
資金繰りの重要性
資金繰りをみる際に重要なのは、会計上の売掛金や売上ではなく手元にある現金を軸に考えることとなります。 資金繰りを行っておけば、資金がショートしそうな時期を予測し事前に対策を練ることが可能となります。
資金ショートを回避する方法
一番簡単な方法は入金までの期日を短くし、支払いまでの期日を長くすることとなります。
しかしやみくもに支払サイト(締めから支払までの期間)を伸ばすと取引先に不信感をあたえる可能性があるので注意が必要です。
次に考えるべきは金融機関からの借り入れや個人や取引先からの借り入れ、社債発行などの対策を考えるのが一般的です。
まとめ
当社も創業当初はシンプルな取引が多く資金繰りを考えるということをあまり行っておりませんでした。 しかし取引先の増加やサービスの増加にともない資金繰りは必ず行うようにしています。
まずは現在から6ヶ月後までの支払い予定(予測を含む)と入金(予測を含む)を洗い出し、 手元の資金が薄くなる可能性の高い月がないか調査することから始めることをお勧めします。
※財務諸表のキャッシュフロー計算書は過去のお金の流れを見るものなので資金繰りとは別物となります。