2016.07.14
2017.05.25
クリエイターの日常
Androidブラウザのデフォルトがchromeではない不思議について
Android利用時のブラウザにありがちなこと
普段Androidの端末を利用しており、少し前に機種変更をして気づいたのですが、Androidの端末にはデフォルトでブラウザが2種類インストールされていることが多いです。「chrome」と「Android標準ブラウザ」というのがそれで、前者についてはおなじみですが、後者についてはどういったブラウザなのかあまり知られていません。
今回はこの「標準ブラウザ」について少し調べてみました。
「標準ブラウザ」とは
多くのAndroid端末にプレインストールされてる「標準ブラウザ」、実は端末のバージョンによって実態の違うアプリケーションになっています。Android OS 4.3以前を搭載した端末の場合、「標準ブラウザ」はAndroid OS自体の開発プロジェクト「Android Open Source Project(AOSP)」の一部として開発されており、通称「AOSPブラウザー」と呼ばれるwebkitベースのブラウザです。
一方、Android OS 4.4以降の「標準ブラウザ」は、「Chrome」と同じくChromiumをベースとして制作されたブラウザに変わっていることが多く、互換性を保つために最低限の機能のみを実装されたものとなっています。
「chrome」との違い
「標準ブラウザ」は前述のとおりOSの一部として開発されているので、アプリケーション単体でのアップデートなどはされておらず、バージョンをOSに依存しています。ですので最新のWeb技術への対応はずっと遅れがちです。
対して「chrome」はChromiumプロジェクトとして単体のアプリ開発プロジェクトとしてスタートしているブラウザなので、最新のWeb技術やセキュリティに対するアップデートも適宜施されます。Android端末にプレインストールされ始めたのはAndroid OS 4.xの頃からです。
googleはその後、徐々にAndroid端末の推奨ブラウザを「chrome」に切り替えはじめ、現在では「標準ブラウザ」の開発を終了しています。端末ベンダーがOS標準の機能としてよくカスタマイズしてプレインストールしているため、バージョンや動作にばらつきが大きいブラウザと現在ではなっています。
セキュリティの観点や今後の便利さを考えても、普段使うブラウザとしては「chrome」や別のサードパーティ製ブラウザを利用するほうがよさそうです。