2017.06.13
2017.09.08
クリエイターの日常
面白法人カヤックも業務資本提携を行うeSportsって何?
面白法人カヤックが2017年6月9日に、eSports(Electronic Sports)市場を対象とした製品開発、運営に関する業務・資本提携についてのプレスリリースを行いました。
「eSports」とは、コンピューターゲームやビデオゲームで行われる競技のことを指しますが、2016年頃から国内web企業やメディアに取り扱われる機会が増え、事業として展開されているのを見ることも増えました。
そんな「ゲーム」を題材にしたeSportsの国内事情について簡単に調べてみました。
インターネット配信による試合の生中継
大きな大会やトーナメントはまだまだ国外での開催が多いですが、株式会社サイバーエージェントが傘下の配信サイト「OPENREC.tv」にて、同社で企画した国内トーナメントや競技大会を多くの競技で中継しています。協賛・協力にはYAHOO JAPANやDMM GAMESなどのweb関連企業や、スポーツ用品の株式会社ニューバランス、日清食品、株式会社マウスコンピューター(商品名でスポンサー参加)、時計ブランドのタグホイヤーも名を連ねています。
またエナジードリンクのRedbullが運営するレッドブルスタジオ東京が、国内大会の会場や、海外大会の中継実況席として多く利用されています。
国内で隆盛な競技
海外で隆盛なeSports競技といえばFPSとRTSですが、国内で隆盛な競技はカードゲームと対戦格闘ゲームです。特に対戦格闘ゲームは海外でも結果を残すような強豪選手が活躍しています。
海外で開催される対戦格闘ゲームの大きな大会には、毎年ラスベガスを開催地に3日間にわたって行われる「Evolution Championship Series」(略称:EVO)があり、世界中から2万人近い参加選手が集まります。EVOは2018年に関連大会「「EVO Japan 2018」を計画しており、国内への渡航者や国内外への多くのメディア露出が期待されます。
日本人選手の注目度
対戦格闘ゲームでの日本人選手の注目度は高く、海外大会での試合結果は世界中のゲームメディアで報道されています。
Redbullがフランスで主催した招待制のストリートファイター5エキシビジョンマッチ「REDBULL KUMITE」では、出場選手16名中、日本人選手は5名招待されており、これは開催国フランスの招待選手4名を上回っています。
優勝したのはPCメーカーDELL株式会社のブランド「Alienware」からスポンサーを受けている日本のネモ選手でした。
Alienwareはゲーマー向け高スペックパソコンやPCアクセサリを扱っているブランドなので、所属選手の活躍はブランド価値に大きくフィードバックするところがありそうです。
国内のゲーム以外のメディアでも取り上げられる機会が増えてきたeSports、事業として応援や協力を行う企業も増え、またフィジカルスポーツと同様の興行やスポンサードシナジーも大きく発展していきそうです。
なにより誰でも必ず打ち込んだことのあるようなゲームで、技術を研鑽し、一瞬に命を懸けて、行われる試合は見ていて大変面白いです。本記事はあえて事業や興行効果に寄った書き方をしましたが、記事内のリンクや大会名などから是非気になるゲームの試合を視聴してみてください。