2016.06.22

2017.05.16

クリエイターの日常

PlayStation VRはバーチャルリアリティー業界の革命となるのか

VRゴーグルをかけた男性

先日待望のPlayStation VRの発売日が決まりました

先日2016年10月13日に発売される「PlayStation VR」の予約が2016年6月18日に開始され、ネットでは数秒で予約が終了したECサイトもあったそうです。私も無謀ながらもチャレンジしてみましたがやはり予約できませんでした…。Amazon許すまじ…。

ここ数年でVR(バーチャルリアリティー)の世界は凄まじい進歩を遂げてきました。子供の頃に映画(バーチャルウォーズなんて映画ありましたね!)やアニメで見た世界がすぐ目の前に。何だかワクワクしますね。2016年はホントの意味でVR元年になるかもしれません。

しかし業界的にはソニーはOculus RiftやGear VRなどより一歩出遅れています。でもなぜ、ここまでPlayStation VRが話題になっているのでしょうか。

それはやはりソニーというブランドから出たというのが大きいでしょうね。PS4は全世界で累計販売台数3600万台を売り上げており、プラットフォームとしては大きい市場です。 もう一つは開発者の数でしょうか。全世界で260社以上がコンテンツ開発をしているそうで、年内だけでも50タイトルがリリースされる予定だそうです。

ゲーム業界の本気が伝わってきますね。

しかしながら否定的な意見も

そんなかつて無い盛り上がりを見せるVR業界ですが、こんな意見も出ています。

…バーチャルボーイってVRかな…。

VRの問題点

そんな賛否が飛び交うVRですが、問題点がいくつかあります。

ひとつは「インターフェイス」。現実の世界から一切途絶されるわけですから周りの人には何をしているのか分かりません。家族が帰宅したら大きなメガネをかけた人がウロウロしたり首をブンブン降ったり(体験会の動画を見ましたが、傍から見たら救急車を呼ぶレベルです!)。凄い違和感を感じることでしょう(ネットを介して共有出来るでしょうが家族全員分を購入、というのは現時点では現実的に難しい気がします)。

もうひとつは「健康への影響」です。バーチャルリアリティーの世界に没入できるVRは長時間のプレイには向かないと言われています。

その代表は「3D酔い」です。

噂の域を出ませんがある某超有名ホラーゲームを体験プレイしたジャーナリストが相当な3D酔いを体験したそうです。没入感が深いんでしょうね。

実際ソニーの開発陣も、3D酔いに関してかなり慎重になっていると、以前4Gamer.netのインタビューに答えています。

あとは「重さ」です。ゲームのように長時間のプレイになると、インターフェイスの重さは時間が経つごとに不快に感じてくるでしょう。ひょっとしたら首を痛めたりする可能性もあります。

ネガティブ要素をぶっ飛ばすPlayStation VRの力

ネガティブな話ばかりになりましたが、個人的にはそんなネガティブ要素を払拭するくらいのパワーがPlayStation VRにはあるのではないかと思っています。

ソニーには今まで歴代PlayStationで培ってきた数多くの「コンテンツ」が存在するからです。いくら技術的に優れたインターフェイスであったとしても、価格的に安かったとしても、コンテンツが良くなければ意味がありません。ソニーの膨大なコンテンツは、まさにVRをゲームユーザーに普及させるためには十分なものであると私は思っております。

というかPlayStation VRがこけたら、VRは一生、一般的なものにはならないと思います。PlayStation VRには大きなバーチャルリアリティーへ業界の運命がかかっていると言っても過言ではないでしょう。

今後のVRの展開次第で生き残れるかが決まる

ただ「ゲーム・娯楽」としては普及するかもしれませんが、一般と広く考えるとまだ弱い気がします。ならどうしたら一般へ普及するのか。

ええ、あれですよ「エ◯」です。

ビデオデッキが爆発的に普及したのは「アダルトコンテンツ(AV)」の影響が大きくあったと言われています。

だれも公に出して言えませんが、当時数十万円した娯楽・趣向品なんて大多数に普通売れませんよ。ビデオテープだって当時一本5千円近くしたんですから。

人間の3大欲求は「食欲」「睡眠欲」「性欲」です。VRの最大の牽引は、アダルトコンテンツにかかっているかもしれません。現にその試みはすでに始まっています。

しばらくは「サマーレッスン」で我慢しましょう!(え?そういうゲームじゃないって?)

ソニー、Oculus VRを始めとしたVR業界の皆さん、頑張ってください!(真顔)

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この記事の筆者

デザイナー 芳村 明文

デザイナー 芳村 明文

カテゴライズしたらきっとデザイナーのはず。音楽(洋楽をジャンル問わず雑多に貪る)、欧米テレビドラマ(シットコム)が好き。時々バンド活動。

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