2017.02.14
2017.05.15
Webマーケティング
Android版ChromeのWebVR対応で広がる可能性
端末を選ばないVR体験
本格的なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を各社が販売を開始したり、VR対応のゲームや映像コンテンツがリリースされはじめ、去年末から今年にかけてVR界隈は話題に事欠きません。
そんななかAndroid版のgoogle ChromeがWebVRへの正式サポートをはじめました。
端末にこだわらないVR体験のサポートを期に、WebVRについて少しまとめてみました。
そもそもWebVRとはなにか?
WebVR とは、ウェブブラウザ上で VR 体験を提供することです。ネイティブアプリや専用サービスとは違いアプリのインストールやHMD端末の利用が必須ではなく、ブラウザさえあれば動作するので、手軽な準備でVR体験を楽しむことができます。
対応状況
google chrome
Daydreamプラットフォームにて正式サポートが開始されています。
残念ながらDaydreamが日本未展開なので、日本ではまだ体験することができません…。DaydreamReadyが待ち遠しいですね。
MOZVR
firefoxなどで知られるMozillaが行っているWebVRサポートです。Oculus RiftやHTC Viveといった本格的なHMDへの対応と、Mobile環境への対応を謳っています。
MozillaはAFrameという3D対応やVR対応を平易に行えるというフレームワーク開発に関わっており、どんなサイトでもVR対応可能にしようとしているようです。
少し余談ですがAFrameだけでなく、3Dグラフィクス描写用JavaScriptライブラリのthree.jsがWebVR実装に対応していたり、ブラウザへのVRコンテンツ導入も導線が伸びつつあるようです。
どんなことができる?
現状ゲームや映像コンテンツ、アトラクション的な利用が目立つVRコンテンツですが、以前blog記事にしたようなショッピングサイトへの利用や、室内観覧を疑似体験できるような不動産業界への対応、これも以前紹介したIKEA ARなんかの延長としてタブレットで家具を自由に移動できる擬似空間の展開など、生活に役立つ利用方法がたくさん思い浮かびます。
HMDを使わずモバイル端末から将来の暮らしを覗き見るように操作するのは想像するだけでちょっとワクワクしますね。
もちろん、ガッツリと没入して楽しむゲームや映像コンテンツの体験ハードルが下がるのも大歓迎です。
いち早くWebVR正式対応を謳ったgoogleはCardboardという安価なVRツールの提供も行っています。
ダンボール工作からでも始められるVR体験およびWebVRで、どんな新しいサービスが産まれるのか、楽しみですね。