2017.11.10

Webマーケティング

AbemaTVの72時間ホンネテレビに見るネット配信メディアの未来

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ここ数年でネットによる独自の配信メディアが増えてきました。

その昔ネットメディアは、地上波放送局の隙間を突くようなコンテンツの配信がメインでした。その理由はオリジナルコンテンツを構築するには莫大な経費がかかり、ネームバリューのある芸能人(タレント)の起用も難しかったからです。

ここ数年は独自コンテンツが充実

しかし近年、Amazonのプライムビデオやnetflixなどの欧米系企業が日本市場に大々的に参入し、莫大な予算を用意。

ネームバリューの高い芸能人(お笑い、役者)を起用し、地上波放送局と遜色ないどころか、地上波の放送レートでは放送できないような独自性のあるコンテンツも配信するようになりました。

地上波のクオリティに近づく

そんな中、先日AbemaTVが「72時間ホンネテレビ」と称し、ジャニーズ事務所を退所した元SMAPの3人を起用したのは、記憶に新しいところです。しかもその配信期間は72時間(3日間)。

Twitter、Instagram、ブログなどのSNSとリンクし大々的に行った配信は、史上まれに見る日本のネット配信にとって大きな飛躍となった、記念すべき日になったのではないでしょうか。

AbemaTVの72時間ホンネテレビの3日間のPV数(視聴数)は7,400万超。Twitterの関連ワードは508万件を超え、大きな結果を残したと思います。

その内容も、ダレる時間帯や地上波の使いまわしコンテンツなどはありましたが、日本のネット配信では見れなかったしっかりと構成、コンテンツ配分なども計算し、地上波放送局とクオリティの差をかなり埋めたと感じました。何より一番だったのは香取、稲垣、草なぎの三名の生き生きとした姿を見れた。これに尽きると思います。

制作費、出演料、収益、コンテンツの二次使用の権利など、まだまだ超えるハードルはありますが、元SMAPという国民的認知度の高いタレントまでもがネット配信ビジネスに足を踏み入れたことにより、今後ネット配信系のメディアサービスは、芸能界も巻き込み、さらに大きく変化していくのは間違いと思います。

ネット配信の勝負どころはこれから

欧米企業は日本にかなりビジネス的なメリットを見出しており、今後さらなるコンテンツの充実を図るでしょう。日本の企業も今回のAbemaTVの動きを見て、動き始めるのではないでしょうか。

ネット配信コンテンツの日本市場における新たな未来が来ているのだなと、72時間ホンネテレビを見ながら思ったのでありました。

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この記事の筆者

デザイナー 芳村 明文

デザイナー 芳村 明文

カテゴライズしたらきっとデザイナーのはず。音楽(洋楽をジャンル問わず雑多に貪る)、欧米テレビドラマ(シットコム)が好き。時々バンド活動。

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