2018.12.05

Webマーケティング

任天堂が更新したゲーム配信や動画投稿のガイドラインについて

ゲーム画面のイメージ

任天堂は2018年11月29日、「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を自社サイトに掲載しました。
ゲーム実況配信などに対する任天堂の姿勢をまとめたもので、「やっていいこと」と「だめなこと」を明示し、確認できるようになっています。
今回はこのガイドラインによってなにが「やっていいこと」になったのか、そもそもどういったガイドラインになっているのか、まとめてみようと思います。

どんなガイドラインなのか

今回のガイドラインは、任天堂が著作権を有するゲームを題材にした動画の投稿やストリーミング配信を行いたい、個人のユーザーへ向けてのガイドラインです。
法人の利用については対象外であると、ガイドライン後半のQ&Aで明記されています。

なにがかわった?

手続きの簡便化

個人のユーザーが任天堂のゲームを動画やストリーミング配信の題材にする際に必要だった手続きや、収益化の際に許可を得る手続きが平易になりました。

Youtubeやニコニコ動画などの主要動画配信サイトでの動画やストリーミング配信の際に、今までは各サービスからどういったゲームを、どんな目的で利用するか、あるいは完成品の動画を審査される必要がありましたが、 ガイドラインに沿って動画投稿やゲーム配信を行う場合、これが不要になりました。
任天堂はこれに伴い、同社のコンテンツを含むYouTube映像のアフィリエイトプログラム「Nintendo Creators Program」(関連記事)を,2018年12月末日を持って終了することも合わせて発表しました。

動画や生配信による、創意工夫の奨励

ガイドラインに以下のようにあります。

任天堂は、Nintendo Switchのキャプチャーボタン等の機能を利用する場合を除いて、お客様ご自身の創作性やコメントが含まれた動画や静止画が投稿されることを期待しております。お客様の創作性やコメントが含まれない投稿や任天堂のゲーム著作物のコピーに過ぎない投稿はご遠慮ください。

こういったガイドラインで明確に、コンテンツへの創意工夫を期待していると書かれているのは珍しいと思います。
これによって個人が企画する範囲でですが、ゲーム大会の企画やゲーム内コンテンツを利用した動画作品の制作、コミュニティによる配信活動などが行えます。

まとめ

このガイドラインまではどちらかというと自社コンテンツの利用について厳しい政策をとっていた任天堂が、動画配信サイトによるゲームに関する投稿が市民権を得た昨今の実情に沿って舵取りを変えたガイドラインと言えます。
個人でゲームを利用した企画、または盛り上げたいコミュニティがある場合、活動がしやすくなりました。
これに伴いどういったコンテンツの利用のされ方が起きるのか、注目しておくと面白いかもしれません。

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この記事の筆者

Web&Soundクリエイター 田村 培修

Web&Soundクリエイター 田村 培修

楽器とパソコンのキーボードを使い分ける当社のマルチクリエイター。e-sportsに興味津々であれこれ情報を収集中。

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