2015.10.08
2017.05.23
中小企業-経営戦略
社内環境整備と整理整頓が利益の底上げにつながる
会社経営において、どのようにして利益を出すかというのは永遠の課題の1つであると思います。
利益を上げるために行う施策は要素分解すると考えやすくなります。今回のテーマは、整理整頓ですがまずは利益の要素分解をご紹介いたします。
利益の要素分解
- 利益=売上-コスト
利益を上げるには売上を上げるかコストを削減するしかありません。
売上の要素分解
- 売上=客数×客単価
売上を上げるには客数を増やすか客単価を上げるしかありません。 さらに客数と客単価を増加させるための要因を分解します。
客数を増やすには
- 新規獲得
- 既存客の維持
客単価を上げるには
- 購買頻度を上げる
- 購買点数を増やす
- 商品単価を上げる
利益を上げるために必要な6要素
まとめると、利益を上げるために必要な要素は以下の6の要素となります。
- コストを削減する
- 新規顧客の獲得
- 既存客の維持
- 購買頻度を上げる
- 購買点数を増やす
- 商品単価を上げる
利益を最大限に追及するのであれば6つの項目全てを最適化すればよいのですが、中小企業でこれらを同時進行で最適化するのはかなり難しいと思います。
さて、この前振りが今回のテーマとどのような関係があるかというと。
環境整備と整理整頓は上記6つの効率化の根幹として機能する、いつでも、だれでも行える非常に有効な手段の一つとなるため、長々と前振りを行いました。
環境整備と整理整頓を行っておけば、6つの項目をしっかりと見直す際もより効率的に行動することが可能となります。
環境整備について
例えば当社の場合、パソコンのスペックやモニターの数などで作業効率が大幅に変化します。 処理の重たいソフトの場合、PCの性能が悪いと「人の速度にPCが付いてこない」といったことが発生し作業効率も悪く、制作スタッフのストレスもたまります。
モニターに関しても1枚では複数のソフトを同時で使用する業務において効率が悪すぎます。
その為、当社ではスタッフ全員がダブルモニター、PCのスペックも一定の基準以上のものを使用するようにしています。
これは当社の例でしたが、案外少しの投資で作業効率やスタッフのモチベーションUPを見込めるにもかかわらず、コスト削減という理由で改善していない会社が非常に多いと思います。
しかし、これらはコストではなく作業効率を上げるための投資という考え方にシフトする必要があります。決裁権がない立場の方であっても、「このような効率化が見込め、それによりどうなる」という数値的根拠を示して上司に掛け合えば話を聞いてもらえる可能性は格段に上がると思います。
整理整頓について
整理整頓ができていない人は頭の中も整理できていないと昔からよく言われていますが、まさしくその通りだと思います。もちろん例外もあると思いますが、他人にそのようにみられる可能性は高いと思います。
まずは、クリアデスクを実行することをお勧めします。
最低でも退社する時、机の上には何もない状態にすることを心掛けてください。 これは情報セキュリティーという観点でも有効ですし、資料などを片付けることで作業漏れに気が付いたり、情報の混在などを防ぐことができます。
そして、なによりも朝机がきれいだと気持ちよく業務を開始することができ、モチベーションアップにもつながります。
まとめ
環境整備は効率アップに直結、整理整頓はミス軽減に直結。共通項目はスタッフのモチベーションアップに直結します。このような効果が短時間で期待できるため、まずは意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。