2016.02.05
2017.05.18
中小企業-経営戦略
【戦略ツール】バリューチェーン分析の基礎
経営戦略や事業計画を策定する際に使える定番ツールをご紹介いたします。これらツールは単体で使えるものや組み合わせて使うと良いものなどが存在します。今回のバリューチェーン分析はVRIOフレームワークとセットで使用されることが多いです。
バリューチェーンとは
マイケル E ポーターが提唱する事業戦略の有効性や改善の方向性を探るのに活用するツールです。
原材料の調達から顧客に届くまでの一連の活動の連鎖(Chain)に沿って価値(Value)が付加されマージンとなるという考え方が基本となります。 日本では価値連鎖とも呼ばれていて、この連鎖のどこが優れていてどこを改善しないといけないかを個別にみるために使用します。
分析方法
バリューチェーンというと上記の概念図を必ず目にしますが、個人的にはわかりにくい図だと感じています。 そのためいったん概念図は忘れて、製品やサービスが顧客に届くまでの流れを機能ごとに分解して書き出してくださ。
書き出した機能ごとに強みと弱みを明確にし、どの部分が付加価値として貢献しているのか、どの部分がコスト高なのか、どの部分でマージンを生んでいるのかなどを分析します。
バリューチェーン分析は一連の流れにそって有効性や改善の方向性を考えることができ、また非常にシンプルなツールなので是非使ってみてください。