2017.06.29

クリエイターの日常

二次創作ってどこまでが合法?ドラゴンクエスト花札から見る著作権の在処

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2017年8月11日にスクエア・エニックスが発売する「ドラゴンクエスト花札」である出来事が有りました。

素人の方が過去に作ったドラゴンクエスト花札とデザイン、コンセプトの類似性を、作成したご本人がツイッター上で指摘したのです。

ツイッター上では賛否両論

ご本人がツイートしたことをきっかけに、ツイッター上では擁護する声、著作権はスクエア・エニックスにあるので…などの批判の声、さまざまな意見が展開されました。どちらかというと指摘されたご本人に対する否のツイートが多い感じです。

法律的にはどうなのか

現在同人誌や動画、色んな所で二次創作物を見かけます。ではこれらの二次創作物は全て違法なのでしょうか?

答えは「違法」です。

著作者本人の許可(著作権法第63条「著作物の利用の許諾」)がない限り、著作権法違反になります。

ではなぜ数多ある同人誌や動画などの、著作者が許可していない二次創作物が全て訴えられないのか。

さまざまな事情がありますが、大きくは「著作者本人が黙認している」「数が多すぎるため全てを把握できない」といったところが本音ではないでしょうか。

今回のドラゴンクエスト花札はスクエア・エニックスに権利がある

ということになります。今回指摘された方が「先に作っていた」「先に考えたデザイン、アイデアであった(意匠権?)」としても、ドラゴンクエストという著作はスクエア・エニックスが権利を持っています。

今回指摘されたご本人は、著作権に関する知識不足であるということで謝罪され、ツイッターアカウントを停止されております。

これがスクエア・エニックス側に「許可を得て」作られたものであれば良かったのですが…。

今回の一件は、私たち広告を生業にしている人間も、最善の注意を払わなければと思った次第です。

法律って難しい…。

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この記事の筆者

デザイナー 芳村 明文

デザイナー 芳村 明文

カテゴライズしたらきっとデザイナーのはず。音楽(洋楽をジャンル問わず雑多に貪る)、欧米テレビドラマ(シットコム)が好き。時々バンド活動。

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