2015.11.10
2020.01.06
Webマーケティング
GoogleアナリティクスでWebサイトのページビュー数を正しく解析
Googleアナリティクスには、Webサイトの評価指標のひとつに「ページビュー数」があります。「Webサイトに来た人がどれだけのページを見てくれているのか」を解析するための指標になり、一般的には多い方が良いと認識されがちな数値です。
しかし、ページビュー数の多さだけに注目していれば大丈夫なのでしょうか?
Webサイトの目的によっては、ページビュー数の多さは逆にマイナスになっている可能性があります。今回は、ページビュー数の解析について考えていきます。
ページビュー数でWebサイトの良し悪しは決められない
Googleアナリティクスで解析できるのは、Webサイトに訪れたユーザーの動向結果数値であって、その数値からユーザーの傾向を解析せずに「ページビュー数が多い = Webサイトの人気が高い」と判断することはできません。
そのため、ページビュー数が多いという結果は、まずはWebサイト運営の目的と合っているのかを合せて調べる必要があります。
ページビュー数が高くなるWebサイトの例
掲載商品・サービスの点数が多いWebサイト
商品点数の多いECサイトや掲載物件数の多い不動産系Webサイトの場合、ユーザーは「比較」「検討」を行う傾向が高いため、多くのページを閲覧する可能性が高くページビュー数も多くなる傾向があります。
「ページビュー数が多い = 色々な商品を見てくれている」という判断ができます。
ブログなど情報掲載の多いWebサイト
情報掲載の多いWebサイトは、ページの中で情報を得ようと複数ページを閲覧してくれるユーザー傾向が高いため、ページビュー数は比較的多くなる傾向があります。
また、関連情報を掲載するなど、Webサイト遷移の導線が整っていても、ページビュー数は高くなります。
ページビュー数が高い時に疑うポイント
Webサイトの導線は適切か?
Webサイトに訪問したユーザーが、欲しい情報がどこにあるのか分からないため、Webサイトの中でユーザーが迷子になっている可能性が疑われます。ユーザーがどのような動きでページを遷移しているか、Webサイト内での動きに着目してチェックすることをおすすめします。
そもそもページを見てくれているのか?
ページごとの滞在時間が短い場合、しっかりとページの中身を読んでもらえていない可能性があります。Webサイト内で迷子になっているユーザーも、ページ滞在時間が短くなる傾向にあります。ページビュー数と合わせて、「サイト滞在時間」をチェックすることをおすすめします。
ページビュー数についてのまとめ
「今月はページビュー数が増えた!」と数値だけに着目して追うのではなく、Webサイトに訪れたユーザーがどのような動きをしているのか、ページビュー数はそれを解析するための糸口のひとつです。今回ご紹介した内容が、Webサイトの改善を進めて行くヒントになれば幸いです。