2017.06.09
2020.01.06
Webマーケティング
Webページ内の広告表示を要チェック!Googleが閲覧の妨げになる広告表示をブロックすると発表
Google Chromeに「Webページ閲覧を妨げる広告をブロックする機能を実装する計画がある」と、6月1日の公式ブログで発表がありました。
Chrome has always focused on giving you the best possible experience browsing the web. For example, it prevents pop-ups in new tabs based on the fact that they are annoying. In dialogue with the Coalition and other industry groups, we plan to have Chrome stop showing ads (including those owned or served by Google) on websites that are not compliant with the Better Ads Standards starting in early 2018.
引用元:Google Blog
Building a better web for everyone
記事によると、2018年の初めにChromeにブロック機能を標準搭載させる予定のようです。ブロックの対象となるのは、GoogleやFacebookなどが立ち上げた企業団体である「よりよい広告のための連合(The Coalition for Better Ads)」が策定した基準に準拠していない広告となり、Googleが配信する広告であっても例外ではありません。
具体的なブロックの対象となる広告表示
ブロックの対象となる広告はデスクトップ用ページとスマホ用ページでそれぞれに基準が定められており、「Better Ads Standards」に基準の詳細が掲載されています。その内容を取りまとめると以下となります。
デスクトップ用ページ
- コンテンツの前面に強制表示されるポップアップ広告
- ページ表示と同時に自動再生される音声つき動画広告
- コンテンツ表示前に表示されるカウントダウン付きの広告
- スクロール時に付いてくる大きなスティッキー広告
スマホ用ページ
- コンテンツの前面に強制表示されるポップアップ広告
- コンテンツ表示前に表示されるカウントダウン付きの広告
- 表示の高さがコンテンツの30%以上を占める広告
- 色が切り替わり点滅する広告
- ページ表示と同時に自動再生される音声つき動画広告
- 閉じるを選択した後にカウントダウンする広告
- ページスクロール時にコンテンツに被さる表示の広告
- スクロール時に付いてくる大きなスティッキー広告
実際にこれらの広告に遭遇された方もいらっしゃるかもしれませんが、提示されている基準は確かにWebページの閲覧を妨げる可能性があるものばかりです。
Search Consoleで広告表示が適切か確認が可能に
Googleのこの発表に合わせて、Google Search Consoleに広告表示の問題をレポートする機能も提供開始しています。
6月9日段階でまだ機能が追加されて日が浅いため、「未審査」ステータスのWebサイトは多いと思われますが、いずれ審査が完了した段階で、問題がある場合は修正が必要な広告の箇所を指摘してくれる模様です。
Googleが広告ブロック機能を実装する理由の考察
Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」を使命として掲げています。その使命に則って、自らの利益よりもまずユーザーに最適な体験を提供することを優先したのだと考えます。この徹底ぶりは、ユーザーに情報を発信する側としても見習うべき姿勢です。