2018.06.22
Webマーケティング
Instagramの新サービス「IGTV」はYoutubeの牙城を崩すのか
2018年6月20日、Instagramはスマートフォンの縦長画面に合わせた動画アプリ「IGTV」のサービスを発表しました。IGTVはInstagramの中のサービスではなく、スタンドアローンの独自アプリとなるようです。
IGTVの最大の特徴は最長60分の動画を公開できること。Instagramのムービーは最長1分、Storiesは15秒。つまりIGTVを使用すればより長い動画を視聴、配信できることになります。
サービス開始ははじめ数週間後とありましたが、2018年6月21日15時現在、すでに日本でもiOS、Android版のダウンロードが始まっています。アプリをダウンロードし早速覗いてみましたが、UnderworldとIggy Popがコラボした動画が上がっていました。流石こういった動きにはUnderworld敏感ですね。
ではInstagramがIGTVのサービスを開始する目的はどこにあるのでしょう。
IGTVの目的
海外サイトの「DIGIDAY」によれば、InstagramはYoutubeをターゲットにしており、同じようにIGTVからスターを生み出したいようです。
しかしながらInstagramは著名人、ソーシャルメディアスターにロイヤリティなどは支払うことはないと言っており、クリエイターたちのための「プレロール、ミッドロール型動画広告」などのシステムも今回発表は無かったとDIGIDAYでは伝えています。
IGTVのターゲット
Instagramを利用するユーザーが長い動画を観るのか?もしくは投稿するのかというところですが、先程も述べた通り、IGTVがターゲットしているのは「Youtube」です。つまりInstagramのユーザーをそのままIGTVのサービスに誘導するのではなく、新たなユーザー層を獲得するためにサービスを始めたと思われます。
IGTVの問題点
これはあくまで予想ですが、動画配信で問題になるのは「トラフィック環境」「ユーザーのサービス環境」に依存しやすいということです。
例えば動画の視聴には膨大なトラフィックが発生します。ストリーミング、アップロードがスムーズでないと、ユーザーはストレスを感じることでしょう。
もうひとつは縦長動画の配信という性質上「スマートフォン」での視聴環境を目的としています。そうなると膨大な容量をストリーミング、アップロードするわけですから携帯帯域ではすぐにデータ容量制限に達してしまうことが予想されます。
最後に
Youtubeをターゲットにしているとはいえ、やはり最初にアクションを起こすのはInstagramユーザーではないかと思います。Instagramと同じアカウントでログインするとInstagramでフォローしているユーザーが「フォロー中」に表示される機能やInstagramにも動画が表示されるとのことなので、まずはInstagramユーザーにいかにIGTVが魅力的なものであるかということを、サービス、コンテンツを充実させ伝えることが、IGTVを発展させていくには必須なような気がします。