2017.11.20
Webマーケティング
ユーザーの導線を分析する「ユーザーエクスプローラー」
Googleアナリティクス にはいろいろな機能が追加されていますが、各ユーザーがどのページを見たか?サイト内での動きを簡単に確認できる機能「ユーザーエクスプローラー」が2016年の4月から実装されました。
ユーザーエクスプローラーの使い方
ユーザーエクスプローラーのメニューは画面左側のメニュー内、「ユーザー」のカテゴリー直下にあります。クリックして入ると、クライアントID(個別のユーザーID)をもとに構成された一覧表が表示されます。デフォルトでは、集計対象期間内で訪問回数が多いユーザー順で表示される設定です。
セッション、平均セッション時間、直帰率、収益、トランザクション数、コンバージョン率とさまざまな項目が並んでいますが、直感的に内容を把握できる非常にわかりやすい構成となっています。またこれらの項目はそれぞれソートをかけることができるので、多角的な解析が可能です。
クライアントIDとは?
さて先ほどさらっと触れたクライントIDですが、これはGoogleアナリティクスがブラウザに対して発行する重複しないIDのことです。
個々のクライアントIDをクリックすると、セッション数、時間、収益やアクセスの参照元が把握できる画面に移動し、それぞれのユーザーのサイト内での足取りを事細かく見ることができます。
GoogleアナリティクスはクライアントIDを利用し、ユーザー情報をひもづけて計測しているのですが、そのため、ブラウザが違うと別ユーザー扱いとなり、残念ながら同一ユーザーのブラウザをまたいでの計測はできません。
しかし逆に言うと、何か新しい設定をする必要がないので、気軽に利用できます。
なお以下の場合など、クライアントIDを利用できない機能もあります。
- カスタムレポートのディメンションにクライアントIDを指定する
- セカンダリディメンションにクライアントIDを指定する
- セグメントの条件にクライアントIDを指定する
- フィルタのフィールドにクライアントIDを指定する
最適なターゲットに絞ってユーザーの足跡をたどる
ユーザーエクスプローラーをサイト運営にぜひ活用したいところですが、サイトを訪問したすべてのユーザーについてそれぞれの動きを観察するのは現実的ではなく、サイト分析に最適なターゲットを絞り込む必要があります。
直帰したユーザーや、セッション数が極端に多い、あるいは少ないユーザーのデータをたくさん見ても、得るものはあまりありません。
例えば、コンバージョンを起こしたユーザーや、コンバージョンを起こす直前で離脱してしまったユーザーなど、気になるユーザーにフォーカスを絞ってレポートを見ることがポイントとなります。
ユーザーどのようなページを見てどのような経緯でコンバージョンへとたどりついたのか、あるいは離脱に至ったのかを追体験することで、ユーザーの思いがけない動きが見え、ページ内容や操作性を見直すきっかけとなるでしょう。