2018.04.06

Webマーケティング

ショッピングは2Dから3Dへ?VRを利用したECの未来とは

ヴァーチャルリアリティ

VRの技術はゲームやアトラクションをはじめとするエンターテイメント業界が率先する形で進化を遂げてきました。そんな中、VRを利用したショッピングを提案する企業が出てきております。

上の動画はファッションレーベル「クロマ(chloma)」が、Microsoftストア向けに公開したアプリのデモ動画です。なんだか未来を描いた映画の姿が現実のものになろうとしている感覚がありますね。ではVRショッピングには実際どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

VRショッピングのメリット

わざわざ店舗へ足を運ぶことなく、買い物ができる利便性がネットショッピング最大の魅力ですが、VRの導入で「感覚的な体験」や「シミュレーション」が可能になりました。その結果、あらゆる角度から商品を見ることができるため、自宅にいながら実際に商品を手にして確認しているような感覚が得られます。店舗で買い物をしているかのような安心感、これは何事にも代えがたいものではないでしょうか。

またファッションショーなどのイベント開催時には、あたかも自分が実際にイベント会場にいるような臨場感を味わうことができ、空間を含めたショッピングを楽しむこともできます。

VRショッピングは、ショップ運営側にも多くの恩恵をもたらしてくれます。店舗で買い物をする魅力の一つに、商品との偶然の出会いがあります。皆さんもレジ横のお菓子を衝動買いした経験がありませんか?VRショッピングは従来のECサイトでは難しかった形での、商品との出会いを提供してくれます。
また実際の店舗やECサイトでは実現のできないブランドコンセプトや世界観も、VRを利用することで表現が可能に。それはユーザーにとってリアリティのある「体験」として強い印象を残してくれるはずです。

VRショッピングのデメリット

VRショップを利用するためには専用のVRヘッドセットが必須となっており、購入の際には出費を伴い性能の良い物は値が張ります。

ショップ運営者には、環境を整えるための然開発費用が当然必要で、コストに見合った事業計画を綿密に行う必要があるでしょう。

また「VR酔い」と呼ばれる乗り物酔いによく似た症状がでることがあります。VR画面の奥行など動作の違和感が原因と言われており、個人差がありますが、場合によっては長時間の使用は難しいかもしれません。

まとめ

以上VRショッピングについて触れてきましたが、最近は比較的安価(SonyのPSVRも最近大幅な値下げを行いましたね)でVR環境を自宅に構築できるようになってきております。

VR酔いに関してもAppleが乗り物内で使用するVRシステムで、乗り物酔いを軽減するシステムを米国特許商標庁に申請したりしており、大手がVRに本腰を入れているのがよく分かります。

VRにおいて重要なのは「体験」。比較的開発の進んでいる視覚や聴覚にとどまらず、触覚、嗅覚についてもすでに大学や企業で研究、開発が進んでいます。

まだまだ発展途上な分、伸びしろも可能性も大きなVRショップには無限の可能性があるのではないでしょうか。

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この記事の筆者

デザイナー 芳村 明文

デザイナー 芳村 明文

カテゴライズしたらきっとデザイナーのはず。音楽(洋楽をジャンル問わず雑多に貪る)、欧米テレビドラマ(シットコム)が好き。時々バンド活動。

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