2016.10.23
2017.05.15
Webマーケティング
従来のコーポレートサイトで「強み」を打ち出すことの限界
インターネットが普及したことで商品やサービスは比較検討を経て購入に至りるというフローが当たり前となりました。 もちろん独占的な市場の場合は少し異なりますが、基本的には競合が存在するケースが一般的です。
そして各社競合との違い、つまり「強み」を打ち出し商品を選んでもらえるよう日々努力しているのではないでしょうか。
商品やサービスを販売・紹介することを目的としたコーポレートサイトでも同様で「他社との違い」や「当社の強み」「選ばれる理由」といったコンテンツは定番化しています。 こういったページを準備しておくことで、お問い合わせの件数が増えたり、成約率があがった事例は数多くあるため当社でもサイト構築段階では重要視しています。
しかし。
こういった固定のページで展開するコーポレートサイトにも得意とすることと不得意とすることが存在します。
従来型のコーポレートサイトの弱点
コーポレートサイトは自社の商品やサービスをユーザーに体系的に理解していただく事を目的としていることが多く、 TOPページから順にページを見ていただけることを想定して構築されているものが多いのではないでしょうか。
そのため設定したターゲットユーザーがTOPページから流入することで最もパフォーマンスを発揮します。
このような従来型のコーポレートサイトは母艦として必ず必要だと考えていますが、 「これで万全か?」と聞かれると「万全とは言えない」というのが私の意見です。
具体的には以下の2つをどのように解決するかを考える必要があるのではないでしょうか。
- ターゲットの不一致
- 潜在顧客へのアプローチ
ターゲットの不一致
想定しているターゲットではないユーザーが比較検討に来た時、強みは強みとして機能しない可能性があります。
例えば他社よりもビタミンが豊富なリンゴの販売を行っているとして、 コーポレートサイトにはもちろん強みとしてビタミンが豊富であること、それによるメリットを掲載しているとします。
しかし訪れたユーザーは「ビタミンなんてどうでもよくて、おいしいリンゴ」を求めている場合、 「ビタミン」という強みは機能しない可能性が高いです。
だからと言って多種多様のニーズに合わせた強みをコーポレートサイトに掲載しては、 何が特徴なのかわからないページになってしまいます。
潜在顧客へのアプローチ
ユーザー求めている「ベネフィット」は満たしているが、そこに結びつけることができていない可能性があります。
ベネフィットとは簡単に言うと「ユーザー購入することで得られるメリット」、つまり「ねじを締めたいからドライバーを買うのであって、 ドライバー自体がほしいのではない」という視点です。
引き続き先ほどのリンゴの例でいくと、 喫煙者のユーザーが不足しがちなビタミンを補給したいと考えているとします。
そのユーザーのベネフィットは「ビタミン補給」となりドリンク剤でもサプリメントでもリンゴでも比較対象になります。
このユーザーが「たばこで不足したビタミンをリンゴで補給する」という観点がなければベネフィットは一致していても比較対象として気づいてもらえません。
情報発信を目的としたサイトがこれらをカバーする時代
近年導入企業が増えているオウンドメディアをご存知でしょうか。
簡単にいうと情報発信を目的としたWebサイトのことで、 企業が一方的に情報を発信するのが従来のコーポレートサイトであるのに対して、 多種多様なユーザーに対して情報を発信するのがオウンドメディアの特徴です。
導入企業が増えているのには理由があり、運用することで非常に効果が出やすいという特徴があります。
当社でも続々と制作依頼、運用サポート依頼が来ておりますがやはり従来のコーポレートサイトを運用しているよりも、 効果が出やすいと実感しています。
先ほどお伝えしたコーポレートサイトの弱点もしっかりとカバーすることができるため、 自社サイトの限界を感じている方がいればぜひ導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
オウンドメディアは先行優位性の高い性質をもっているので、 競合が行っていればどんどん差をつけられてしまいます。 逆に競合が行っていなければかなりチャンスといえますのでいつか導入するのであれば早く導入することをお勧めしています。
当社ではオウンドメディア運用を総合的にサポートするサービスを準備しております。
サポートできる数には限りがございますので興味のある方はぜひお問い合わせください。