2016.08.26
2017.05.15
Webマーケティング
Zチャートでサイトの成長(衰退)を一目で把握!
Web解析を行う上で標準のツールとなったGoogleアナリティクスですが、高機能で日々進化しているので「使い方や見方がわからない」という声をお客様からよくいただきます。
アナリティクスはあくまでも数値を蓄積し引き出すためのツールで、重要なのは「その数値を使って何を分析し、何にいかすのか」となります。
そのためアナリティクスの使い方でつまずいてしまうと本来行いたいことに手が付けれなくなってしまいます。
そこで当社のWEB運用サポートではアナリティクスで蓄積したデータの中から、お客様にとって重要な指標を中心に抽出しわかりやすくレポート化しています。
今回は当社のレポートでも使用することがあるZチャートをご紹介いたします。
Zチャートとは
Zチャートは、季節変動などに惑わされないで「業績が上がっているのか、下がっているのか」を一目でつかむために使用する経営戦略ツールです。一般的には「売上」など業績を表す指数を使用して作成します。
この数値を業績ではなくサイトのアクセス数に置き換え使用します。
Zチャートの見方
Zチャートは図のようにセッション数、セッション累計、移動年計といった3本の棒グラフで構成します。3つのグラフの2点が必ずつながりアルファベットのZがたとなるためZチャートと呼ばれています。
成長や衰退を見るのは移動年計が右肩上がりか右肩下がりかを見るだけです。
またセッション累計で角度の変化が多い月は、何が起こった事を知らせているので、原因追及してみる必要があります。
ちなみにセッション累計とはグラフが開始している8月から毎月セッションを累計したもので、スタートの8月は当たり前ですがセッション数とイコールとなります。(9月は「8月+9月」のセッション数、10月は「8月+9月+10月」といった具合)
移動年計は過去12ヶ月分のセッション数を合計した数値を毎月計算したもので、最新の7月の数値はセッション累計とイコールとなります。
Zチャートの作り方(エクセル)
アナリティクスのセッション数でZチャートを作る方法を記載します。
アナリティクス
- ユーザー→サマリーを表示
- 表示を月に切り替えて期間を2年間分指定
- データをエクスポート>
エクセル
- 1行目に必要なラベルを入力
- A列に月、B列に先ほどエクスポートしたセッション数値を入力
- C14はB14と同じ数値となるので「=B14」
- C14はこれまでの累計に当月のセッション数を足すので「=B15+C14」
- C15のフィルハンドルをつかんで以下はコピー
- D14は過去1年の合計セッションなので「=SUM(B3:B14)」
- D14のフィルハンドルをつかんで以下はコピー
- 1行目のラベルとA14からD25を選択
- エクセルの挿入→折れ線グラフの中のマーカー付き折れ線を選択すれば完成
慣れてしまえば簡単に作成可能なので俯瞰で状況を把握したい場合、試してみてはいかがでしょうか。